【株式会社アカイノロシ】コーヒーで起業した学生に学ぶ

コーヒーで起業した学生の話

 

今回はコーヒーで起業した学生のイベントに参加してきました。

タイトルは、「コーヒーでの学生起業 ~持続可能な流通モデルの構築~」

 

登壇者は株式会社アカイノロシ矢野龍平(やの りゅうへい 写真左)さんと、三輪浩朔(みわ こうさく 写真右)さんです。

 

アカイノロシは、世界中のヒトやモノがその価値を正当に評価され、後世に残っていく社会の実現を目指しています。その第一歩目として「タイ北部の山岳地帯から世界に誇るコーヒー農園を」という目標を掲げ、タイの少数民族である「アカ族」が生産したコーヒー豆を日本に輸入・卸売を行っていいます。そしてこの事業を通じ、生産者にも消費者にも寄り添った「持続可能な流通」を築くことを理念としています。

 

そもそもアカ族とは?

 

アカ族とは、中国雲南省からタイ、ミャンマー、ラオス、ベトナムにかけて、広範囲に渡って居住している少数民族です。

アカ族.comより写真、文章引用
アカ族は正確にはタイ以外にも居住しているそうですが、今回はタイのアカ族の方々です。彼らは標高 1,500 m の山岳地帯に住んでおり、アカイノロシのロゴは、彼らがコーヒーを作りながら住んでいる「ドイチャン山」を表しています。
アカイノロシの「アカ」は「アカ族」を表しており、ロゴの山がドイチャン山になっています。

 

1タイのコーヒーとの出会い

 

2人は元々ゼミの授業として、和歌山のとあるワイナリーを全国に広める活動をしていました。そこで、タイから日本に出稼ぎに来ていたアカ族の従業員と出会います。その従業員と話していると、アカ族がコーヒーを作っていることを教えてくれました。

 

作っている場所はタイ北部のミャンマーとラオスの国境付近です。ここは昔ゴールデントライアングルと呼ばれ、麻薬の栽培で有名な地域でした。しかしその後は国の政策で、麻薬からコーヒーを栽培することになったそうです。

 

アカ族の従業員の人は、後日無料で2人をタイに連れて行ってくれました。現地に行った2人はアカ族のコーヒーの生産が、きちんと収入につながっていない事情を知ります

 

少しだけコーヒーの雑学タイム♪

 

ここからは少しマニアックな話になりますが、一般的にヨーロッパの人々はエスプレッソを好んで飲み、それらはカネフォラ(ロブスタ)種というコーヒー豆の品種を使います。コーヒーは大きく2つの種類に分けられ、ひとつがそのカネフォラ種で、もうひとつはアラビカ種です。アラビカ種はカネフォラ種と比べ味がよく、標高の高いところで栽培するのが特徴で、カネフォラ種は病気や害虫に強い一方アラビカ種に味が劣ります。

 

またカネフォラ種はクロロゲン酸が多く含まれており、苦みが強いため、ベトナムではコーヒーにアンデスミルクを混ぜて飲む「ベトナムコーヒー」がよく飲まれています

 

タイでは元々カネフォラ種を栽培しており、現在でも生産の全体の9割以上をカネフォラ種が占めています。しかしタイの北部では、標高が高いことからアラビカ種の栽培に適していると、カネフォラ種ではなくアラビカ種の栽培に変更したそうです。

 

2いざ起業!しかし苦難の連続…

 

話は戻りますが、タイから帰国後2人は学内のビジコンに出場しました。もちろんテーマはアカ族のコーヒーについてです。しかし結果は準優勝に終わります。準決勝で終わった後も、2人にはまだやるせない思いがありました。

 

『このまま終わっていいのか?』

 

また、大学のゼミの教授からも暗に『やらないの?』という雰囲気を感じていたみたいです笑。

そこから2人の起業はスタートしました。

 

まえた
もともと在学中に起業しようと思ってたんですか?

矢野さん
全く(笑)

三輪さん
全くなかったね笑

まえた
(全く?!)

三輪さん
むしろ遊び倒したかった笑

矢野さん
就活も興味なかったな~。3回生でインターンしなかったし

三輪さん
いきってました笑

美味しいと思っていたコーヒーが「まずい」と言われ説教…

 

一番大変だったのは豆の品質を見極めることだったそうです。

 

そもそも2人は、美味しい基準がわかりませんでした。いっても素人が美味しいなと思うくらいのレベルです。

 

タイから持って帰ったコーヒーを、京都のあるコーヒー店に持って行きました。実際に飲んでもらったところ、美味しいと信じていたコーヒーが美味しくないと言われました。笑

 

素人からすると美味しいのですが、やはりプロの舌は違ったみたいです。その後店主に「なんだこのまずいコーヒーは!!」と3時間怒られたそうです。ただ、その中でコーヒーに真剣に向き合うことの大切さを店主が教えてくれました

 

その晩はお好み焼きを食べながら反省会をしたそうです。

 

三輪さん
お好み焼きソースで味濃いはずなのに、全く味せーへんかった。

 

後日、とりあえず夏まではやることを決め、京都のコーヒー店に通い、店主に教わりながら味の修行を行いました。

 

2度目のタイで地獄の農園巡り

その年の夏、半分諦めの意味も込め再びタイに行き、無数の農園を巡りました。店主に豆を見ただけでいい豆か分かるよう教えてもらうものの、なかなかいい豆が見つかりません。

タイに来て4日目が過ぎ、いろんな農園を見たものの、ここでやめるのも渋い。

 

5日目、ついに美味しい豆と出会います。

 

それが、ドイチャン山のチャーリ-農園で作られているコーヒー豆でした。

※この5日目のコーヒーと出会ってからチャーリ-農園のチャーリ-と出会うまでのストーリーがとても面白いのですが、長くなるため割愛)

 

チャーリ-農園では、美味しい豆を最近作り出しており、海外に売ることも考えていた反面、販路が国内数カ所しかなかったそうです。そこで両者の利害が一致し、運命の出会いをします。

 

2人には知識がないものの、とりあえずやろうと決意を固めました。

 

3アカイノロシのゼロからのルート構築

 

チャーリーとの口約束を果たし、帰国後は何度もチャーリ-農園に通いました。同行してもらった通訳のタイ人が、アカ族が話すアカ語が分からないときには、ドライバーの助けで二重で通訳を行ったり、チャーリーの娘と英語でやりとりをしたりしてルートの構築を行ったそうです。

 

そしてついにタイから日本へ輸入する時がきました。

 

ここで、新たな問題が発生します。

 

農薬の基準値に関する豆の品質管理問題です。

食品の検疫はとても厳しく、特に農薬は検査の項目が何十項目もありました。口約束だったため書類などはなし。それが必要だということも知りませんでしたもし検査にひとつでも引っかかった場合は、豆を処分するかタイに送り返す必要がありますまたもし農薬が見つかると、他の輸入会社にも迷惑がかかります。

 

コーヒー豆1トンを船で日本に運んでいる2週間の間、船の上で必死で輸入会社を探したそうです。笑

なんとか輸入会社に怒られながらも書類を作成し、無事検査も通過し、日本に運ぶことができたそうです。

 

とりあえずやってみる

 

矢野さん
自分はとりあえずやってみた。
知ってたらやってなかった。
先に怒られていたらやってなかった。
もちろんなんとかならないこともあった。

 

このとき大切なのは、「自分はどう選択してきたのか」自分の判断基準を知ることです

 

何か選択肢にぶつかったとき、どうしようか迷ったときなど、皆さんはどう意志決定してきましたか?例えば、矢野さんや三輪さんの場合は、目の前の面白さを選んで生きたり、軽はずみ的なノリで後先考えずにやっていた結果、起業していたそうです。

 

また僕の場合も大学生活を振り返ると、その時々の直感で意志決定していたことに気づきました(実際今回のイベントに参加したのもそうでした笑)。

 

まずは自分はとりあえずやるタイプなのか、あるいは考えてからやるタイプなのかしっかり見極め、きちんと実行に移すことが大切ではないでしょうか

 

 

 

協力:株式会社アカイノロシ

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